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2016年9月27日 (火)

温川の今と昔

 先日、中学校2年生が駆除活動を行った温川は、勝山で2番目に大きい方のバイカモ群生地です(一番大きいのは、多分、北郷小学校前の農業用水路です)。この温川について、荒土小学校卒の現中学校3年生が小学校5&6年生の時にフィールド調査をして、川の綺麗さや生き物を調べました。その時のデータと今を比較しながら、温川の紹介をします。

 まず、最初に、4年前と今の温川の様子の違いです。Rp1030016 左が今、右が4年前です。ほぼ同じ場所で撮影しています。緑色がバイカモ(県域準絶滅危惧種)、黒いのがコカナダモ(外来種)です。一昨年と昨年、今の中学校3年生がコカナダモの駆除を行った結果、水の流れがよくなり、川底の泥が下流に流され、砂利~砂地の川底になりました。そのため、よどんだ水や止水を好むコカナダモが繁茂できなくなり、速い流れを好むバイカモがぐんぐん広がってきました。

 バイカモは、15度前後の水温を好む水生植物です(水の中で大きくなるため、藻という名前が付いていますが、藻ではありません)。種で増えたりもしますが、切れたバイカモが流され、川底の石などの隙間に引っかかり、そこで仮根を伸ばして繁殖していきます。R 左は、水面から出て咲くバイカモ。右は、水中で咲くバイカモです。梅の花のような咲くところから、梅花藻という名前が付きました。Photo この梅花藻が群生する温川、夏場の水温は20℃を越えます。冷たい水を好む梅花藻にとっては、厳しい条件です。しかし、温川で梅花藻が繁茂できるのは、伏流水のおかげです。荒土町は、滝波川や野津又川&皿川によって作られた扇状地(赤線の内側)にあります。その扇状地の先端辺りに九頭竜川が作った河岸段丘(七里壁)があり、その段丘の壁や川底から水温が15~17℃の冷たい伏流水が出ています。

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 上の写真は、護岸壁の隙間や川底の穴からわき出ている伏流水です。下の写真は、その湧き出しているところに温度計を差し込み、伏流水の水温を測定してます。夏場の測定で17度でした。冬だと12度くらいです。

 この冷たい伏流水のおかげで、梅花藻が群生できる川となっているようです。次回は、温川でフィールド調査をしたときに捕まえた生き物を紹介します。

<補足>

 北郷地区は、九頭竜川に七里壁の河岸段丘面の上に水田や畑の土が積み重なっています。その境界面に伏流水の層があり、農業用水の底から冷たい伏流水がわき出ていると考えられます。そのため、川一面にバイカモが群生しています。

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